弊社の注入工事では、ボンドシリンダー工法を採用しています。
ボンドシリンダー工法とは、コンクリート構造物のひび割れにエポキシ樹脂を、自動的に低圧・低速で連続注入する工法のことです。
構造がシンプルで施工性が良く、作業管理も比較的容易に行えます。
それでいて確実な注入効果が得られるため、様々な現場で活躍しています。
橋脚ひび割れ補修
柱ひび割れ補修
床ひび割れ補修
外壁ひび割れ補修
外壁タイルひび割れ補修
橋梁床板ひび割れ補修
梁ひび割れ補修
砂防ひび割れ補修
タイプ | 品名 | 混合粘度 (mPa・s) |
適用 ひび割れ幅*1 |
JIS A 6024 適用品 |
国土交通省 適合品*2 |
JH 適合品*3 |
可視時間 (分)*4 |
混合比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
超低粘度 | E205 | 130±20 [20℃] |
微細~小 | – | – | – | 45±10 | 3:1 |
低粘度 | E206S | 500±200 [23℃] |
小~中 | 硬質形Lタイプ 一般用 |
1種 | 1種 | 50±10 | 2:1 |
E206SS | 300±200 [25℃] |
小~中 | – | – | – | 120±10 | 2:1 | |
E206W | 500±200 [23℃] |
小~中 | 硬質形Lタイプ 冬用 |
1種 | 1種 | 35±10 | 2:1 | |
中粘度 | E207DS | 12500±7500 [23℃] |
中~大 | 硬質形Mタイプ 一般用 |
– | – | 55±10 | 2:1 |
E207DW | 12500±7500 [23℃] |
中~大 | 硬質形Mタイプ 冬用 |
– | – | 25±10 | 2:1 | |
柔軟型 低粘度 |
E2420 | 600±300 [20℃] |
微細~小の 可動ひび割れ |
軟質形Lタイプ 一般用 |
3種 | 3種 | 55±10 | 2:1 |
柔軟型 中粘度 |
E2420D | 7000±2000 [26℃] |
中~大の 可動ひび割れ |
軟質形Mタイプ 一般用 |
2種 | 2種 | 50±10 | 2:1 |
*1ひび割れ幅…微細:~0.2mm 小:0.2~0.5mm 中:0.5~2.0mm 大:20,mm~
*2国土交通省総合技術開発プロジェクト 土木補習用エポキシ樹脂注入材品規格
*3日本道路公団 構造物施工管理要領 ひび割れ注入工法用エポキシ樹脂系ひび割れ注入材の品質規格
*4温度上昇法(500g)
タイプ | 品名 | 硬化時間(20℃) | 可使時間(20℃) | 混合比 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
一般 | E390 | 約12時間 | 約50分 | 2:1 | *1 |
速硬化 | クイックメンダー | 約1時間 | 約5分 | 1:1 | – |
クイックメンダー30 | 約2時間 | 約20分 | 1:1 | – | |
はくり可能 | はくりシールONE | 約12時間 | – | 1液型 | はくり可能シール材 |
*1㈱公共建築協会「建築材料・設備材料等品質性能評価実施要領」
シール用パテ状エポキシ樹脂適合品
使用材料 | 品名 | 容量(セット数) | 1ケース入数 |
---|---|---|---|
注入器具 | シリンダーセット | 50cc用 | 100セット |
シリンダーセットミニ | 40cc用 | 100セット | |
入隅座金 | 入隅用 | – | |
注入材 | E205 | 4kgセット(主剤:3kg・硬化剤:1kg) | 4セット |
E206(S・W・SS) | 3kgセット(主剤:2kg・硬化剤:1kg) 15kgセット(主剤:10kg・硬化剤:5kg) |
4セット | |
E207D(S・W) | 3kgセット(主剤:2kg・硬化剤:1kg) | 4セット | |
E2420 | 3kgセット(主剤:2kg・硬化剤:1kg) | 4セット | |
E2420D | 3kgセット(主剤:2kg・硬化剤:1kg) | 4セット | |
シール材 | E390 | 6kgセット(主剤:4kg・硬化剤:2kg) | 2セット |
クイックメンダー | 1kgセット | 6セット | |
クイックメンダー30 | 1kgセット | 6セット | |
はくりシールONE | 333mlカートリッジ | 20本(10本×2) |
試験項目 | 試験条件 | 低粘度系 (Lタイプ) |
中粘度系 (Mタイプ) |
高粘度系 (Hタイプ) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般用 | 冬用 | 一般用 | 冬用 | 一般用 | 冬用 | ||||
粘性 | 粘度(mPa・s) | 23±0.5℃ | 100~1000 | 5000~20000 | – | ||||
チキソトロピックインデックス | 23±0.5℃ | – | 5±1 | – | |||||
スランプ性 | 15±2℃ | – | – | – | 5以下 | ||||
30±2℃ | – | – | 5以下 | – | |||||
接着強さ(N/緕、) | 標準条件 | 6.0以上 | 6.0以上 | 6.0以上 | |||||
特殊条件 | 低温時 | – | 3.0以上 | – | 3.0以上 | – | 3.0以上 | ||
湿潤時 | 3.0以上 | 3.0以上 | 3.0以上 | ||||||
乾湿繰返し時 | 3.0以上 | 3.0以上 | 3.0以上 | ||||||
硬化収縮率(%) | 標準条件 | 3以下 | 3以下 | 3以下 | |||||
加熱変化 | 質量変化率(%) | – | 5以下 | 5以下 | 5以下 | ||||
体積変化率(%) | – | 5以下 | 5以下 | 5以下 | |||||
引張強さ(N/緕、) | 標準条件 | 15.0以上 | 15.0以上 | 15.0以上 | |||||
引張破壊伸び(%) | 標準条件 | 10以下 | 10以下 | 10以下 | |||||
圧縮強さ(N/緕、) | 標準条件 | – | – | 50.0以上 |
試験項目 | 試験条件 | 低粘度系 (Lタイプ) |
中粘度系 (Mタイプ) |
高粘度系 (Hタイプ) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
一般用 | 冬用 | 一般用 | 冬用 | 一般用 | 冬用 | ||||
粘性 | 粘度(mPa・s) | 23±0.5℃ | 100~1000 | 5000~20000 | – | ||||
チキソトロピックインデックス | 23±0.5℃ | – | 5±1 | – | |||||
スランプ性 | 15±2℃ | – | – | – | 5以下 | ||||
30±2℃ | – | – | 5以下 | – | |||||
接着強さ(N/緕、) | 標準条件 | 3.0以上 | 3.0以上 | 3.0以上 | |||||
特殊条件 | 低温時 | – | 1.5以上 | – | 1.5以上 | – | 1.5以上 | ||
湿潤時 | 1.5以上 | 1.5以上 | 1.5以上 | ||||||
乾湿繰返し時 | 1.5以上 | 1.5以上 | 1.5以上 | ||||||
硬化収縮率(%) | 標準条件 | 3以下 | 3以下 | 3以下 | |||||
加熱変化 | 質量変化率(%) | – | 5以下 | 5以下 | 5以下 | ||||
体積変化率(%) | – | 5以下 | 5以下 | 5以下 | |||||
引張強さ(N/緕、) | 標準条件 | 1.0以上 | 1.0以上 | 1.0以上 | |||||
低温時 | 1.0以下 | 1.0以下 | 1.0以下 | ||||||
加熱劣化時 | 1.0以上 | 1.0以上 | 1.0以上 | ||||||
引張破壊伸び(%) | 標準条件 | 50以上 | 50以上 | 50以上 | |||||
低温時 | 50以上 | 50以上 | 50以上 | ||||||
加熱劣化時 | 50以上 | 50以上 | 50以上 |
項目 | 単位 | 1種 | 2種 | 3種 | 試験方法 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ひび割れ進行区分*1※ | – | 進行度A | 進行度B | 進行度C | – | ||
ひび割れ幅*2 | mm | 0.2~5.0 | 0.2~5.0 | 0.2~5.0 | – | ||
未硬化の注入材 | 粘度(×10-3)※ | Pa・s | 1000以下 | – | 1000以下 | JIS K 6833 | |
チキソトロピックインデックス*3 | – | – | 4±1 | – | JIS K 6833 | ||
可使時間*4※ | min | 30以上 | 30以上 | 30以上 | 温度上昇法*5 | ||
収縮率 | % | 3.0以下 | 3.0以下 | 3.0以下 | JIS A 6024 | ||
伸び率 | % | – | 50以下 | 100以下 | JIS K 7113 | ||
モルタル 付着強さ |
乾燥面 | N/緕、 | 6以上 | 6以上 | 6以上 | JIS A 6024 | |
湿潤面 | N/緕、 | 3以上 | 3以上 | 3以上 | JIS A 6024 | ||
付着力耐久性保持率 | % | 60以上 | 60以上 | 60以上 | JIS A 6024 |
※これらの項目については、施工条件等を勘案の上、必ずしも基準値を満足する必要がないものと判断される場合、参考値として取り扱うことができるものとする。
*1ひび割れ進行区分
進行度A:日変化または温度変化によるひび割れの挙動、および構造に起因するひび割れの発生を対象とし、異常なひび割れ幅の進行がないもの。
進行度B:完全にひび割れ幅の進行が止まった保証が得られない場合。
進行度C:ひび割れ幅の増加が進行している場合。
*20.5mm以上のひび割れ幅は別途考慮することとしているが、材料は5.0mmまで対応するものを示した。
*3チキソトロピックインデックスとは、液状試料の揺変性の程度を表す。試験方法は、JIS K 6833を準用し、同一ローターでの2rpmにおける粘度と、20rpmにおける粘度の比をチキソトロピックインデックスとする。
*4機械式注入工法の場合は、可使時間の規定は適用しない。
*5温度上昇法とは、混合物の試料300gを500ccのポリ容器に採取し、試料の中央部に温度計または熱電対温度計を設置し、一定時間毎に試料の発熱温度を測定する。測定開始時間は混合開始からとする。発熱温度が急速に立ち上がる試料は、その立ち上がり時間の70%を可使時間とする。発熱温度の急速な立ち上がりのない試料は、最高発熱温度到達時間の50%を可使時間とする。